Sports

札幌山の手、圧倒的強さでV 元明大監督・丹羽氏の指導で組織力アップ

札幌山の手対函館ラサール 20度目の優勝を決め選手から胴上げされる札幌山の手の佐藤監督(撮影・黒川智章)

<全国高校ラグビー南北海道大会:札幌山の手57-0函館ラサール>◇決勝◇25日◇北斗市運動公園

10年連続の同一カード決戦となった南北海道は、札幌山の手が57-0で函館ラサールを下し、4年連続20度目の優勝を飾った。佐藤幹夫監督(60)の教え子で、明大元監督の丹羽政彦氏(52)が1月にアドバイザーに就任。状況に応じた規律を明確にすることで組織力を上げ3戦202得点、失点わずか7と、圧倒的強さで王座を守った。札幌山の手は大阪・花園ラグビー場で行われる全国大会(12月27日開幕)に出場する。

札幌山の手が貫禄の9トライ、無失点勝利で締めた。88年創部時に就任し34年目の佐藤監督は、歓喜する選手たちの手で10度、秋空に舞った。来春定年を迎える同監督は「最初は花園に20度も行けるなんて思わなかった。節目の年に、しっかり勝ってくれてうれしい」と目を細めた。

佐藤監督が86年に羽幌で指導を始めた年に主将をしていた最初の教え子が、明大元監督の丹羽氏だった。定年を前に佐藤監督が「全国で勝つために力になってもらえないか」と依頼し、同氏も快諾。今年1月から週1回ペースで、指導することになった。

同氏の指導の一環で、攻撃時に8つのサインを定め、選手が規律通りに動くようになった。主将のWTB吉田は「最初は覚えるのが難しかった」。サインを書いたシートをつくり共有。全員が必死で覚え、時間帯、状況、位置によって決まった場所に並び、タイミングを合わせ動けるように進化していった。

後半終了間際には練習していたサインプレーから右に展開し、最後はCTB仲野が9つ目のトライ。佐藤監督は「なぜそう動くのかを理解して動けるようになった」。ニュージーランド出身で2トライのSOヴァハフォラウは「SOはパスだけだと思っていたが丹羽さんの指導でキックの大切さも学んだ。プレーの幅が広がった」と感謝した。

佐藤監督が創部時から鍛えてきた力強いラグビーに、丹羽氏による緻密な展開力を融合させつかんだ20度目の花園切符。吉田は「ここからが勝負。全国でシード校を倒すため、さらに磨きをかけたい」。冬の大舞台に備える。【永野高輔】

◆札幌山の手の花園成績 昨季まで19度出場。11度の1回戦勝利はあるが、すべて2回戦で敗退している。3度目の出場だった02年に坂出工(香川)を34-15で下し、初勝利をマーク。直近の白星は19年で高鍋(宮崎)に26-14。

◆U-18日本代表候補の函館ラサール・SO川村主将 負けたのは悔しいが、出し切った。大学でもラグビーを続けるので、後輩の練習を手伝いながら自身のトレーニングを続けていきたい。

Related Articles

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Back to top button